文学の崩壊/室町 礼
、自分が正義で良い人の根拠であるかのよ
うに引用される。
たとえば辺見はネット上のブログにて毎日、短い日記
を書いているが、最新の4月3日のものはこうである。
「感官の直接的な現在の与件に、われわれは過去の
経験の細部を無数に混ぜ込んでいる。ほとんどの場
合、そうした記憶のほうが現実の知覚に取って代わ
ってしまい、そうなると知覚のうちでわれわれが保
持するのは、何らかの標識、過去の古いイマージュ
を想起させるただの「 記号」ばかりとなる。」
(『物質と記憶』)
http://yo-hemmi.net/article/513464156.html
ベルグソンの難解な哲学を
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