文学の崩壊/室町 礼
 
学を語っているがなんのことは
ない、歳食って頭がぼけてきたといってるだけだ。そ
なんことを語るのになぜベルグソンをもってこなけれ
ばならないのか、ツクズク、知性をひけらかさずをえ
ない今どきのサヨクリベラルの残骸に哀れをすら催す。
その前の4月2日のものはこうである。

「ぼくの根は世界の深いところへ向かって、レンガ
作りの乾いた地面と湿った大地を降り、鉛や銀の鉱
脈を降っていく。ぼくはすべて繊維だ。揺られると
必ず震えて、肋骨には大地の重みがのしかかる。地
上ではぼくの眼は緑色の葉で盲目だ。・・・」
(ヴァージニア・ウルフ『波』)
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