NWSF怪畸幻想譚 斬魔屋カンテラ!!『獸醫師・押越亨とドクトル・キメラ』全/?任勇梓 Takatoh Yuji
ラは、彼の性質上、どうしても興味を禁じ得ず-
思はず、押越の夢の枠外に飛び出てしまつたのが、運の盡き。そこにはたゞ、變装した猫がゐるだけで、更には、じろさんが手錠を持つて待つてゐた。
「ドクトル・キメラとやら、これがお前の宿命サダメだ!」じろさん、得意の逮捕術を用い、ドクトル・キメラの後ろ手を手錠で縛イマシめた。
押越が目醒めた。ドクトル・キメラは力なくうなだれてゐる。だうやら躰の自由が利かないやうだ。そこに、剣を拔いた、カンテラが立つてゐる。「さあセンセイ。約束破つたらこいつと同じ目に遭はせるから、覺悟はしといてくれ」ド「わ、わ」ここで押越も思はず目を覆つた。
「しえええええ
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