NWSF怪畸幻想譚 斬魔屋カンテラ!!『所謂ゾンビ病について』中・後篇/?任勇梓 Takatoh Yuji
 
ースクールも、授業再開の目途が立つてゐない。
 
 カンテラは、蠅を一匹、護摩壇に投げ入れた。ベルゼブブを召喚する為、である。
 ベルゼブブ「誰だ! 俺を呼んだのは」
 カンテラにやり、として、「俺さ。しえええええいつ!」ベルゼブブの躰は、一刀兩断された。緑色の體液が、カンテラ事務所の床を汚した…。


【?】

 じろさんも、澄江さんも、ほつと一息、ついた。じ「俺は仕事に戻る。悦美の事はあんたに任せて、いゝな?」澄江さん「あなた、死なゝいで」何やら胸騒ぎが頻りにして堪らぬ、澄江さんなのだつた。じ「死んで、堪るかよ」

 じろさん、參議院議員で、醫師でもある、何某の屋敷に忍び
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