NWSF怪畸幻想譚 斬魔屋カンテラ!!番外篇『カンテラvs.もぐら國王』/?任勇梓 Takatoh Yuji
 
。國「あわゝゝ。い、命ばかりは」が、につこりと、カンテラ刀を仕舞ふ。
「何処へなりと好きなところに消えな」


【?】

 じ・國「え!!??」カン「俺はお前が氣に入つたよ。お前の方が普通の人間より人間らしいや。どの道、お前を追つ払つて、寶物を守つた、と云ふ手柄で、警察はカネを出す。懸賞金は、要らんよ」じ「本氣かい? カンさん」カ「勝手云つて濟まない、じろさん」じ「まあ、いつか。かう云ふエンディングもありだな。だうせすぐに脱獄するんだらうから、ね」ウィンクひとつ。

 と云ふ譯で、再び自由の身になつたもぐら國王だが、以後カンテラの隠し金庫だけは、狙はなかつた、と云ふ。めでたしめでた
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