NWSF怪畸幻想譚 斬魔屋カンテラ!!『倖せの黄色いジムニー』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
 
た。カン「暫くウチで預からせて貰ふよ。【魔】を払ふから」佐「さうしてみて」


【?】

 テオ「また『ヤマ』ですか、兄貴」カ「怨靈が憑いてるんだ。しかも、晝、見えると云ふ事は、その怨念は相当深い」テ「ジムニー、事故、で検索してみます」カ「よろしく」

 黄色のペイントは、佐武ちやんが施したもの。もとは白の車體だつた、と云ふ。テオはPCから顔を上げて、「年式インプットしたらすぐに分かりました。だが、【魔】は、前の持ち主の時から、現れてゐる。吃驚したドライヴァーが、ハンドル捌きを誤つた。それで薄氣味が惡いと、そのジムニーを手放してゐる」カン「これは何としても【魔】の正體、突き止めなきや
[次のページ]
戻る   Point(2)