202501のB/おまる
 
いのだ。



中沢
「衒学鳥」
  ...54点

https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=14209

「乙」である。はげしさと勢いがある。
端正・格調高い文章でありつつ、読みやすい。古風な文語表現と現代的な感覚、この相反する要素を両立、折衷するのが上手い人なのだと思う。
短い作品だが「鳥」のさまざまな出来事に触れている。
「赫赫たる蒼穹」に舞う鳥は、壮麗で荘厳な筆致で描かれながらも、単なる象徴ではない。空を裂き、風を孕み、軌跡を残すその姿には、抑制された筆致の奥にほとばしる生命の熱が宿っている。
鳥の描写は大胆に
[次のページ]
戻る   Point(2)