孤独感についてのメモ/由比良 倖
りでいると悪くないこともある。誰かと一緒にいると、特に何人かでいると、僕は必ず、自分が邪魔な存在であるような気がしてくる。自分が部屋の壁の目立つ染みになったような気がして、僕の自尊心はどんどん小さくなって、消えていく。けれど、笑ってないと失礼かもしれないと思って、消え入りそうな、消え入りたい気分のまま、いかにも周りの人たちに興味があるかのように笑っていたりする。そんな経験ばかりだった気がする。
けれど、ひとりでいると、今度は逆に僕は自己嫌悪に捕らわれて、傷付いたような、ほとんど腐ったような自尊心が、部屋いっぱいに拡がっていく。自分の存在の馬鹿げた大きさに飲み込まれて、息苦しくなる。結局誰といて
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