詩小説『雨の日の猫は眠りたい』その1。/たま
はないものかと、三宅島の次郎さんに電話して話しのついでに相談してみたら、
「だったらさ、シルバー人材センターがいいよ。あるだろ? あんたの街にも。会費はさ、二百円だよ。」と、勧めてくれた。
ふーん、二百円か……安い。
あくる日のこと、わたしの街のシルバー人材センターを訪ねてみた。いつもの年であれば、入会希望者をあつめた説明会が毎月あるらしいが、コロナ禍のため、その日のうちにわたしひとりが面接をうけることになった。入会申込書の入会理由には「余暇を活用したい」と記入したが、会費は二千四百円で六月中に納付しなければいけなかった。次郎さんがいう二百円はひと月分だったのだ。
それが三月のことで、
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