青い墓標/TAT
と割り木を燃やした。炎は高く燃え上がった。彼は火を非常な慎重さでかき起こし、割り木をそえた。私は彼のそばにぼろぼろなじゅうたんの上に横たわった。彼は火を見つめていた。私も火にひきつけられた。私たちは無言のまま一時間もゆらゆらと燃えるまきの火の前に腹ばいになって、炎が音を立てて燃え、やがて低く倒れ、ゆらゆらと消えていき、ぴくっとしたかと思うと、静かな赤い火となって底の方に沈んでしまうのを、ながめた』
夜が終わる
『私は目をすえて火を見つめ、夢と静寂の中にひたり、煙と灰の中にさまざまの姿かたちを見た』
『小さい細い炎がぱっと燃え上がった。私はその中に、黄色いハ
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