青い墓標/TAT
いハイタカの頭をした鳥を見た。消え行く暖炉の火の中で金色に燃える糸が網になり、文字や形が現われ、さまざまの顔や動物や植物や虫やヘビの記憶を呼びおこした』
リボルバー・ジャンキーズ
『それですぐぼくだということがわかったのかい?』
『むろんさ。きみは変わったけれど、きみにはしるしがあるじゃないか』
『しるし?どんなしるしさ?』
『ぼくたちが昔カインのしるしと呼んだしるしだが、おぼえているかね。ぼくたちのしるしさ。きみにはいつもそれがあった。だからぼくはきみの友だちになったのだ。ところが、いまじゃ、それがいっそうはっきりしてきたよ』
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