それだけが/ホロウ・シカエルボク
の肉は硬くて食えたものじゃないとなにかで読んだことがあったけれど
牛や豚の肉とそんなに変わらなかった
硬い肉を柔らかくする方法なんていくらでもあるし
次にまた食べたくなったらどうしようと思ったけれど
そんなことは山ほど凍っている肉が無くなってから考えればよかった
野菜を買い、肉と一緒に調理して食べ
休みの日にはいろいろな場所へいろいろなパーツを捨てに行った
焦らずにやれば誰に気付かれることもない
肉料理に凄く詳しくなった
作ること自体が楽しくなって
ネットでレシピを漁ってはいろいろなものを作った
そんなふうにして日常を過ごしているうちにストックはすっかり無くなってしまった
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