幽隠偶感/あらい
 
しても善がったのだ。

 そうしてモゴモゴと口に含んでしまったのか自然と、笑む
 己が前には軽く泥の器、個々に諦め、此処に縒り在りて、祈念にも賜り

 茶室における侘び寂びは両手を広げれば壁にみるように稚拙で背丈もなく子供じみた庭園を端的に組み入れただけのものである。多分それだけを心地として場をしたためる、特別なものでもないのだが、やはり相応しい時と場所を聖櫃に納めている、
 つもりなのであるから甚だ、破綻したものが其処に、つまり……
 重苦しいわけでもないが、よりやすいというわけでもない。この状況がシドロモドロ。ただヒトを選別しているのだと、何気なくなにかもせいにして見るものだ。結
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