詩の日めくり 二〇二二年十一月一日─三十一日/田中宏輔
その嫌な面を見た女性に振られる結果となる。
3作目は、「石化世界」事物・事象がつねに驚くべきスピードで変化する世界(たとえば道路が急に柔らかくなったりする世界)にいる主人公は、事物・事象が驚くべきスピードで変化しない世界の夢を見る。その夢を怖い夢だと感じている。その夢の世界とは、読者がいるこの現実世界のことである。
4作目は、「試合:最初の設計図」何かの試合に出場している主人公。ゲームはボールを扱ったものだが、ボールの形状は球とは限らなかった。試合を途中で放棄する主人公。さいごまで行われる試合は、年に10度もないという。試合の様子も曖昧で、ルールもわからない。奇妙な物語である。
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