詩の日めくり 二〇二二年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
買っておこうかな。ゲットしたポイント、1週間もたない感じ。くしゅん。

 1作目は、「倍のお返し」ある日、ひとりの黒人が訪ねてきた。なんでも願い事を3つしたら実現するという。その代わり自分の敵はその倍のものを手に入れると。主人公は考えた。2番目までの願い事は敵にももたらされた。主人公は3番目に自分にとって最高の女性をひとり願った。この皮肉な結末。

 2作目は、「コードルが玉ネギに、玉ネギがニンジンに」世の中は嫌がらせをされる人間とする人間に分けられる。それをシチューにおける玉ネギとニンジンに例える。主人公は嫌がらせをされる側だったが、意識的に嫌がらせをする側になることができた。しかしその
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