詩の日めくり 二〇二二年十月一日─三十一日/田中宏輔
ントリー・リトルの「劇場」古本屋にバイトにきてる主人公が、古本屋の二階に行くと、そこは古い劇場跡だった。不気味な人形たち。主人公は古本屋の主人を殺して人形にして二階の劇場に飾った。劇場の人形たちは主人公のまえで動いた。まあ、ホラーっぽいけど、まったく怖くはなかった。
二〇二二年十月十八日 「妖女たち」
さいごの11作目は、エリック・ヴァン・ラストベーダーの「妖女たち」これは傑作だった。長めの短篇というか、中篇というのだろうか、読んだらさいごまで本を手から手放せなくなった。主人公は作家。精神と身体の不自由な妹がいる。作家は彼女の存在を無視していた。彼女は死ぬ直前に作家に悟らせた
[次のページ]
戻る 編 削 Point(14)