詩の日めくり 二〇二二年十月一日─三十一日/田中宏輔
スンの「《新十二宮クラブ》議事録とヘンリー・ワトスン・フェアファックスの日記よりの抜粋」12人の世界の富豪たちからなる食事会の日記。食べるものが過激になっていき、人肉にまで至る。
8作目は、アル・サラントニの「ロープ・モンスター」地底から怪物が街じゅうに出てきて人間を地中に引きずり込んでいった。というただそれだけの話。
9作目は、ティム・パワーズの「遍歴」大好きな作家だが、なにを書いているのかさっぱりわからなかった。主人公も存在感がないし、筋書きも筋書きらしくないし。言葉がただ綴られているシロモノだった。作家の手抜きの作品を読まされているかのようだった。
10作目は、ベント
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