詩の日めくり 二〇二二年八月一日─三十一日/田中宏輔
 
れぬもの」回春治療院なるものがある世界で、老人である主人公が世界について考えるもろもろのことを書いてある。よくわからない作品である。このアンソロジーはシリーズで4冊買ったのだがもったいないことをしたような気がする。編者とは気が合わない。


二〇二二年八月九日 「マスロー軍曹になにが起こったか」


 14作目は、ハリイ・ムリッシュの「マスロー軍曹になにが起こったか」わかりやすい作品だった。ニューギニアのジャングルで、ひとりの軍人が、身体が石化する病気に罹った。ただそれだけの物語である。

 15作目は、トーマス・M・ディッシュの「永遠(とわ)なる現在」万能な再生機がつくられ
[次のページ]
戻る   Point(14)