詩の日めくり 二〇二二年八月一日─三十一日/田中宏輔
られて社会秩序は崩壊した。食べ物でもなんでも、人間までも再生機で再生できることになったのだ。若者たちは毎日のように繰り返し自殺している。主人公の銀行の元頭取も殺された日の晩に再生機にかけられた。
ぼくは、女子高生の彼女に、左手首をいちばん大きいカッターで切断してもう一度手首に戻してくっつけて見せた。彼女がどうしてって聞くから、ぼくは神さまに死なないようにしてもらってるんだ、と返事したところで目が覚めた。ぼくも男子高生だった。
戦争がまだつづいていることを再認識させられた。けさ学校に行くと、社会科の若い先生が招集されたという。代わりに、若い女性の先生が来てた。ぼくはもう齢だから、戦争
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