詩の日めくり 二〇二二年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
ートをもって博士のもとを去った。ウサギ自身が自分たちの知能を高めることができるために。


二〇二二年六月三十日 「人類供応法」


 3作目は、デーモン・ナイトの「人類供応法」文春文庫の『ミステリーゾーン3』に、「人類饗応法」のタイトルで入っていて読んだものだった。宇宙人が地球にやってきて、人類に奇跡的な発明品を与え平和をもたらしたのだが、人類は宇宙人を信頼したが、じつは人類を食べるためにやってきたのであった。この作品はまた、創元推理文庫の『ギャラクシー』上巻にも、「人類供応のしおり」のタイトルで入っていて、こちらも読んだ。宇宙人が親切であったと思わせておいて、じつは、それが人類を食
[次のページ]
戻る   Point(12)