詩の日めくり 二〇二二年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
の太陽」


 7作目は、ロッド・サーリングの「真夜中の太陽」太陽から軌道がそれて限りなく冷たくなっていく地球で、太陽に地球が近づいていって殺人的な暑さになっていく夢を見た女性が主人公。この作品は、文春文庫の『ミステリーゾーン2』で読んだことがあった。徹底的に皮肉的な設定に感心したものであった。

 8作目は、リチャード・マシスンの「奇妙な子供」主人公は勤め先から帰る途中、自分の住んでいる住所を忘れてしまった。名前すらも思い出せなかった。子どものときに、父親の発明したタイム・スクリームのなかに入って機械が作動して一九一九年の世界にやってきたのだった。ひとりの男が迎えに来た。

 9作
[次のページ]
戻る   Point(12)