詩の日めくり 二〇二二年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
9作目は、ウィル・F・ジェンキンズの「くりのべられた審判」知能を持った兵隊アリがいた。どんな動物も穀物も食い散らかしてしまう獰猛な昆虫だ。主人公は昆虫学者で、その兵隊アリたちを罠を仕掛けて殺した。二十頭の牛や豚の死骸にヒ素を盛ったのである。昆虫もヒ素で死ぬのであった。


二〇二二年六月二十五日 「日原正彦さん」


 日原正彦さんから、詩集『はやく来て─子どもの詩─』と、同人詩誌『橄欖』第125号を送っていただいた。どちらも短い詩が多く、わかりやすい語彙と文法で書かれてある。日常から離れることのない、やさしい詩ばかりだった。 https://pic.twitter.com/EMoue
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