詩の日めくり 二〇二二年六月一日─三十一日/田中宏輔
二十三日 「手品」
5作目は、フレデリック・ブラウンの「手品」友だちに信じられないような手品を見せた青年に、おもしろいスリラーがあると言われる。違う世界の生物がこの世界に住みつき人間に化けているという物語だ。言われた友だちは、べつの作品が読みたいと言う。
6作目は、ウィルスン・タッカーの「ここは地球だ」突然現われた男に、ここはどこかと訊かれて、「火星だ」と答えると、その男は卵型の爆弾を自分の額にぶつけて爆死した。つぎの日、また男が現われて質問してきたが、こんどは、「地球だ」と答えたが、またしても男は卵型爆弾を額にぶつけて爆死した。
二〇二二年六月二十四日 「真夜中の太
[次のページ]
戻る 編 削 Point(12)