そいつの日本語/チャオ
沈むようになったんだ。
だけど
仲好しこよし
仲好しこよし。
だけど、仲好しこよし、仲好しこよし
だけど
仲良しこよし
仲良しこよし
そいつは、いま、ねずみとかすずめとか食ってるけど
そいつはいま、瓦礫の山の下になんか住んでない
そいつは、もう、仲好しこよしなんかいやで
仲好しこよしって言葉しか知らない自分もいやで
だれもいないところで生き残るすべを探してるんだ。
だけど、ここのねずみは不味いし
ここのすずめは小さいし。
だれもいないところで「仲好しこよし」って言ってみるんだ。
なんで、昔はあんなに言えたん
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)