詩の日めくり 二〇二〇年十二月一日─三十一日/田中宏輔
る。物語は、要約できるほど単純なものではない。いい感じの読後感だ。中篇くらいの長さだったが、飽きなかった。
ディレーニイのがさいごだと思っていたが、あとひとつ19作目が残っていた。テューリ・カブファーバーグのSF詩「個人主義」原子爆弾が、弾丸になりたがったという話。なぜだか仲間の爆弾に訊かれてこう答える。「物たりないのさ」
きょうから、寝るまえの読書は、『2000年代海外SF傑作選』だ。最新の短篇SF傑作選だ。楽しみ。 https://pic.twitter.com/AZr5YAaRVm
1作目は、エレン・クレイジャズの「ミセス・ゼノンのパラドックス」二人の女性がレストラン
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