詩の日めくり 二〇二〇年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
}の春」「三月のある日のことであった。」という平凡な一行目からはじまる恋の物語。主人公の名前がセアラだったのだが、ぼくに詩を送ってくださってる海東セラさんのお名前を思い出した。もしかして、お名前はこれからなのかもしれないと思った。


二〇二〇年十月三日 「緑の扉」


 6作目は、「緑の扉」冒険家肌の青年が偶然に好みの女性と知り合うというもの。黒人のチラシ配りが配っていたチラシに「緑の扉」と書いてあって、いっしょに配られた歯科医院のチラシと考え併せて歯科医院のある建物に入って緑の扉を開けると、若い女性が出てきて云々という物語である。


二〇二〇年十月四日 「二十年後」


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