古傷が痛むことはないでしょう/あらい
のひとつとしてからからと入る頃には。
明るく青いすべり台に念を押すおちこぼれのしめりけが真っ逆さま。
メモに遺された地下水路へ、生き止まりと限らず重大な問題とある。
やぼったい油脂を湯煎した化粧品をぶんどり黒土と衰弱させた安眠を考える、自愛に満ちた夕べのわびしげな反逆と高揚した凡才を嘘皮に転がし正当化する、宙に浮いた砂地に理想主義と隔絶して、雑音に笑かす滑稽の極み。
露出した部位から何を見出そうか。排水溝のその漏れもない、異国の地で妥協ごと発疹し命を吹き込ませ口元に微笑、そのソムリエの正体とメッセージを一頁と燻ぶる。
犯人はあの男に相違ないとの呼び声で焼き討ち、書き
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