詩の日めくり 二〇二〇年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
、思ったものとまったくちがったものになる可能性があるね。同じ言葉を使ったとしてもね。


二〇二〇年二月三十日 「シンちゃん」


 ぼくは、いま西院というところに住んでいるのだが、15年以上まえは北山に住んでた。なぜ西院に引っ越したかと言えば、住んでた北山のアパートメントが取り壊しになるからだった。西院には友だちのシンちゃんが住んでたので、西院に引っ越したのであった。


二〇二〇年二月三十一日 「友情」


 そのシンちゃんとは、いま絶交状態である。ノンケの居酒屋であるきみやで、シンちゃんが、ノンケのおじちゃんの膝を触ったとかいうことで、そのおじちゃんは、ぼくがよく知っ
[次のページ]
戻る   Point(13)