詩の日めくり 二〇二〇年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
て、仕事が終わってから、公園に行って時間を過ごしたり、本屋に寄って本を買って喫茶店でその本を読んだりして時間を過ごしていたのだけれど、そのとき付き合っていたえいちゃんの仕事が終わるまで長い時間を不安な気持ちを抱きながら過ごさなければならなかったんだけど、えいちゃんの仕事が終わるのが夜中だったので、身体の関節がコチコチに固まっていたのであった。そこで、ふと思いついて、銭湯に行くことにした。お湯につかると、それまでの不安と気苦労でコチコチになってた関節の痛みが嘘のようになくなってしまったのである。お湯の効果はすごいと思った。その日は、仕事が終わったえいちゃんと夜に会い、えいちゃんちに泊まらせてもらって
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