詩の日めくり 二〇二〇年二月一日─三十一日/田中宏輔
きのぼくの若さでないとみられない美しさなのだと、直感で思った。瞬間瞬間の美しさというものがあって、そのときにしか目にできないものであるということだ。そう思えば、齢をとったいまでも、齢をとった目が見る瞬間瞬間の美しさというものがあって、齢をとっても、その美しさをとらえる目は持っていなければならないのだと思った。
二〇二〇年二月十八日 「台湾人の青年」
大阪の梅田に「揚子江」というラーメン屋がある。塩味のラーメンで、菊菜が入っている。めっちゃおいしい。20代から40代のはじめまで、大阪の梅田にあるゲイ・サウナ「北欧館」に行くときには、かならず行っていたラーメン屋だった。ある土曜日
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