詩の日めくり 二〇二〇年一月一日─三十一日/田中宏輔
もそのお菓子だけが食事というものだった。ときどき耳慣れない名前らしきものが思い浮かぶけれど、オックルビーも一度も耳にしたことのないものだ。
ところで、夢に出てきたその食事というのは、なんらかの療法であったようであった。なにかわからないが。
二〇二〇年一月六日 「レーモン・ルーセル」
レーモン・ルーセルの『ロクスソルス』、面白くない。むかしとんでもない価格で古書店で買ったものだから、捨てる気にもならず、ちびちびと読んでいるが、ほんと、このあいだ、書店でチラ読みしたアン・レッキーの新刊本が読みたくなるくらいだ。
二〇二〇年一月七日 「パステルナーク『ドクトル・ジ
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