詩の日めくり 二〇二〇年一月一日─三十一日/田中宏輔
 
れないと、いまのぼくは思うのだった。


二〇二〇年一月二十四日 「キッスの思い出」


 はじめてのキッスは、幼稚園のときに、男の子のともだちにしたと思うけれど、二度目のキッスは、小学生の6年のときのことだった。同級生の女の子にしたのだった。そしたら、女の子の家に呼び出されて、その女の子の父親に思いきりしばかれた記憶がある。ぼくがまだ、男の子が好きなのか、女の子が好きなのか、自分でははっきりとはわからないときのことだった。


二〇二〇年一月二十五日 「相互オナニー」


 大学の何回生のときのことだったかははっきりとは憶えていないのだが、たぶん、ぼくが3回生か4回生のと
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