詩の日めくり 二〇二〇年一月一日─三十一日/田中宏輔
 
無責任な言葉を発しないでください。・・・


二〇二〇年一月二十二日 「雀」


樹の根のそばに小鳥が二、三羽いる
名前は知らない
でも、きっと雀だろう
おまえたちは土を食べているのかい
そんなに地面をつっついたりして


二〇二〇年一月二十三日 「被差別部落民の血」


 友だちだと思っていたやつに裏切られた。京都にも被差別部落のひとたちが住んでるところがあって、祇園に家が引っ越したときに小学校も転校したのだけれど、その小学校におおぜいの被差別部落の子どもたちが通っていたのだけれど、その地域の電信柱のところにゲロを吐いたあとがあったので、友だちだと思っていたやつに
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