労働/山人
 
*

無機質で冷徹な冬だ
太陽ははるか彼方にしまい込まれ
あたりは青い狂気に覆われている
狂っているから俺も狂うしかない
さらに燃えてやる
ぶちまけられた現実に愛しくキスしよう
打ちのめされた殴打を抱きしめよう
青く沈んだ痣をなめれば塩辛い鉄の味がする
無偽に生きた年月だった
その代償は吐息の荒野だ
月を数えた
祈るように木を見つめ
花を瞼にしまい込み
また、おびただしい死骸を積み上げよう

*

雨と曇り空が続いた大寒からうつらうつらとまた雪が舞いだした早朝
まだ相変わらず夜は明けていない
居間のLEDがあまりにも明るすぎて
私の内臓や脳までさらけ出さ
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