未だ、その血飛沫は。/ホロウ・シカエルボク
、純粋な自己の内戦だ、その肉片を寄せ集めて俺は綴るのだ、ぼんやりと浪費することは容易い、すべてを受け入れてしまえばいい、なんの懸念もなく、違和感も覚えることなく、すべてを受け入れてしまえばいいのだ、そうすれば一生、自分すらとも闘うことなく生きていくことが出来る、それを幸せだと思うのならそうすればいいのだ、俺にはそれをどうこう言うつもりなどない、ただ、俺には内なる声を無視することなど出来ないということ、それだけさ…お前の信じているものを誰が言葉にした、俺が信じているものを言葉に出来るのは俺だけさ、どこででも見つけられる言葉で満足してはいけない、それは自分自身の爪先に太い杭を打ち込んでそれ以上どこにも
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