詩の日めくり 二〇一九年七月一日─三十一日/田中宏輔
と言って、そのページを見せると
「信じられないミスですね」
「でしょう?
ください
が
くだい
ですよ」
もっとひどいところがあるのだが
あとで、列記するね。
「ぼくって、こういうのってゆるせないんですよ。
出版社と著者や翻訳者に直接手紙を書きます」
「わたしも、出版社に手紙を書いたことがありました。
チマチョゴリの写真が表紙に載っていたのですが
リボンが蝶々結びになっていたのです。
チマチョゴリは
まるひとつです。
こうするのです」
とおっしゃって
右手をご自分の左胸のところで
架空の服のなかに差し
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