詩の日めくり 二〇一九年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
につかっているのに、先生は黒板の端から端まで書いてる。ばかじゃないの。「ばかやろー」って叫んだ子がいる。どうせ街中、水びたしなんだけど、せめて学校でくらい、机のうえに立って、濡れないでいたいわね。


二〇一九年七月二十一日 「小羊のメイちゃん」


 ぼくの机の真ん中の引き出しから、なんかまちがってるんじゃないのというような顔をして見つめてくる小羊のメイちゃん。かわいい。


二〇一九年七月二十二日 「2010年6月4日のメモ」


形式のイデアってありますか?
職員室で哲学の先生たち3人に、そうたずねた。
「文脈によって異なります」
「どういう形式かによって
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