詩の日めくり 二〇一八年八月一日─三十一日/田中宏輔
 
時半まで仕事だから、もう起きたまま、これからマクドナルドに行って吸血鬼アンソロジー『死の姉妹』のつづきを読む。

 いま日知庵から帰ってきた。帰りに、河原町のストリートで、二十歳くらいの男の子がゴミ袋を友だちに向けて蹴ったのが、ぼくの右足の爪先にあたったので、その子が「ソーリー。」と言って握手を求めてきたのだけれど、ぼくは笑顔を向けて笑って通り過ぎるだけだった。白人によく間違えられるのだった。

 日知庵に行くまえは、お昼から塾で夏期講習のお仕事をしていたのだけれど、塾に行くまえに、五条堀川のブックオフの108円のコーナーに、むかし読んで友人に譲った、文春文庫の、恐怖とエロスの物語?の短篇
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