詩の日めくり 二〇一八年八月一日─三十一日/田中宏輔
田まさ子さんの詩集『軸足をずらす』をさいごまで読ませていただいた。うまい。すばらしい詩句の展開。見事な詩集だ。たいへんな技巧家だと思った。それだけに、18ページの「脱げすにいる」の誤植が惜しい。
デュ・モーリアの傑作集『人形』を読んでいるのだが、作者の初期の短篇集らしい。叙述も、短篇集『鳥』(創元推理文庫)に比べると、ベテラン作家の初期の作品なんだなと思ってしまう。ちょっと休憩して、また読もう。
なんとも言えない陳腐なタイトルと、下品な表紙絵に魅かれて、五条堀川のブックオフで、16作品収録の短篇集『ラブストーリー、アメリカン』(新潮文庫・柳瀬尚紀訳)108円を買った。キャシー・
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