詩の日めくり 二〇一八年八月一日─三十一日/田中宏輔
モーリアの短篇集『鳥』、もう一冊は文春文庫のホラーとエロスの短篇集『レベッカ・ポールソンのお告げ』だ。古書なのに、デュ・モーリアの短篇集『鳥』が新刊本のようにきれいなので、いま、ぼくの顔は満面の笑みだと思う。ヤケがまったくないのだ。390円だった。送料は257円だった。一方、そんなに傷んでいないけれど、ヤケのある『レベッカ・ポールソーンのお告げ』は51円で、送料が300円だった。あと1冊は、藤井晴美さんから、詩集『大顎』を送っていただいた。たいへん美しい装丁なので、どこからなのだろうと思って、見たら、七月堂からだった。さっそく読みはじめると、そこらじゅうに、ぼくの目をひく詩句があったのだった。
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