波紋/蝶番 灯
れるだけ
銀色の月と 白いうさぎ
ルビーの眼は何を映すのです
あなたから見ても愛は
きっと全く綺麗でも美しくもないのですか
絶えず生まれて尽きる生命の
理由など求める必要はありませぬ
湖畔の景色 蒼い月 仰ぐ星空
泡沫の消えてゆく生命に
誰知る事無き思いを祈る
生まれ行く新しい時を
風は記憶を過ぎり記憶に置き去りにして行くだけでしょう
涙の雫 季節の経過 弄る理由
消え逝くことに理由など無い
そう其の様に 此の生命の理由も無いでしょう
月夜の
月夜
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