The Root Waste Disposer/ホロウ・シカエルボク
うと、足掻きの中で何を手中に収めようと、それは必ずやってきた、何度目かの夜に、これは間違いなのだと気づいた、これがそうなのだ、この景色こそが…地獄のステージのひとつめにこんな地獄がある、人減同士で殺し合いをし、食らう、食われたものは食われ終わるとまた蘇り、また同じ闘いの中に身を投じる―これはそれと同じだ、滑落の中で、そのスピードと、痛みと、衝撃の中で、出来る限りのものを見なくてはならないのだ、どんなものを見つけても景色は変わらなかった、これにはきっと確実な意味があるだろう、そんなものを見つけてもそれは必ず始まったし、どこかで止まるというようなこともなかった、それは決して動かないものなのだ、必ず起こ
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