The Root Waste Disposer/ホロウ・シカエルボク
 
りだ、どういう意味か分かるかな、「人生」「幸運」「不運」「夢」「希望」「絶望」そういったカテゴリの中で泣いたり笑ったりしてる連中だってことさ、本当の滑落の途中、人はいったいどんな景色を見るのだろうか、ただただ死のスピードで動いていく、さっきまで穏やかだった景色をただ見つめるだけかもしれない、そこには思考する隙間など存在しないかもしれない、そう考えるのが普通だ、それなのにすんなりとそれを受け入れられないのはそうしたビジョンに慣れ過ぎたせいなのか、滑落を生きている、いつだって滑落の中を―そこから抜け出す手段を探すのがきっと人生の目的なのだとそう思っていた、でもそれは間違いだった、どんな手応えがあろうと
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