悪い飲みかたの話/ホロウ・シカエルボク
俺は考える、まったく、気でも違ってしまったのだろうか、それにしてもいい加減、口を閉じてもらえないものだろうか、俺はクタクタに疲れているというのに…俺の願いは届かない、俺の願いは決して届くことがない、俺はウィスキーのボトルに手を伸ばす、そいつを思い切りお前の頭に振り下ろす、ズドム、という鈍い音がして、お前の頭部が激しく一度傾く、それからお前は体勢を立て直し、とち狂った声でまた話し始める、二度、三度と俺は便を振り下ろす、割れるまで打ち付けてもお前は話すことを止めなかった、俺は砕けた部分を使ってお前の頭を削り始めた、氷の彫刻を作るみたいにさ…ざっく、ざっく、ストロベリーシロップをかけたかき氷みたいな破片
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