二十歳の呟き/板谷みきょう
 

存在する意味や理由を探していた
偶然であれば意味も理由も無くなるのに
存在理由を見い出す必然は現に存在している
存在理由を問い続ける事自体が
存在理由になるのであれば
何故に疑問は生まれ続けてくるのだろうか
ここまでくると もう解らない


星の王子様をもっと深く読めていたら
こんな僕にはならなかったろうに


木枯らしの季節は僕を暖かく包んでくれた
開き直った心の中をすきまっ風が吹き荒れる
今日は やけに太陽が眩しい
昨日にもどれるのなら昨日に生きたいよ


作り笑いを憶え 嘘泣きを憶え 知らん振りを教えられ
人前での お為ごかしも習わされ
世渡りが上
[次のページ]
戻る   Point(3)