詩の日めくり 二〇一七年六月一日─三十一日/田中宏輔
、ちょっとは、ましになってるかな。
二〇一七年六月二十六日 「秋山基夫さん」
秋山基夫さんから『月光浮遊抄』を送っていただいた。いま自分が来年に出す詩集の編集をしていて、『源氏物語』を多々引用しているためか、秋山さんの詩句に『源氏物語』の雰囲気を重ねて読ませていただいていた。そのうえで、送っていただいたご本の第二次世界大戦時の記述が混じって、その違和感がおもしろかった。
二〇一七年六月二十七日 「若菜」
(…)院も時々扇(おうぎ)を鳴らしてお加えになるお声が昔よりもまたおもしろく思われた。すこし無技巧的におなりになったようである。
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