詩の日めくり 二〇一七年六月一日─三十一日/田中宏輔
覚めた。
窓を開けると
いまにも降りそうだった。
この日記を書いている途中で
ゆるく雨の降る音がしてきた。
二〇一七年六月二十四日 「双生児」
きょうは、食事をすることも忘れて、一日じゅう読書をしていた。いまから寝るまでも、本を読むつもりだけれど。これまた、ぼくがコンプリートに集めた作家、クリストファー・プリーストの『双生児』本文497ページの、とても分厚い単行本なので、今週ちゅうに読み終えられればいいのだけれど。
二〇一七年六月二十五日 「いっこうに治らない風邪」
いっこうに風邪が治らず、きょうは読書もせず、ずっと寝ていた。あしたは、ち
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