カオス・アンド・ディスオーダー/ホロウ・シカエルボク
 
ば、どうやってそれを語るかという部分になるだろう、主張ばかりに気持ちを奪われて、内容がおろそかになってしまってはいけない、もちろんそんなことは少しも珍しいことではないけれど、見たことあるだろ、やたらと同じ言葉を繰り返しているだけの連中、あれだよ、中身がない、あるいは語れないとそんなザマになる、そんなものは脇にどけておけばいい、掘っても何も出てこないならばそれは良くない土地だ、足を踏み下ろす価値などない、鼓動は、主張はともかく俺の体内に戻りたがっていた、心臓はからっぽでイズムのない動きを繰り返していた、鼓動は心臓の主張なのだ、俺は鼓動を飲み込んだがそれはいままでのものとは少し違っていた、完全に身体に
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