日曜日の処理場/空丸
 
ない
朝が僕を絞め殺す 夜明け前よ永遠に続け 甘ったるい月光は似合わない 漆黒の闇であれ 音もなく 匂いもなく 風もない 闇の中の闇 星一つない宇宙 消えてしまいそうで僕は消えない
やっとか ここまで来て 微かに ぼんやりと発光しているだろう
それが僕だ
やっと見つけたかい


  大きな傷、小さな傷


かすり傷程度なら何度も負ってきた
負わせてきた
傷は癒えましたか、まだ疼きますか
気付かないうちに大怪我を負わせたかもしれない
今どうしているのだろうか
日記に深く刻まれている
誰にどんな大怪我を負わされたか
今どうしているのだろう
私は忘れることができない
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