日曜日の処理場/空丸
 
しながら欠伸をし歩いていたからか
何も変わっていない そんなことを気付かせるために
わざわざ 母の手をこの世に戻したのか

何がぼくに起こっているのだろう
どん底にも見放されたのかもしれない


  一大事


のっそりのっそり 午前中
猫が歩いている
公園は 曇り空
尻尾がない そう思いながら良く見ると
ハイハイ ?
1歳に満たない乳児が地面をずるりずるりと進んでいる
顔をあげている 口は閉じている
これは一大事なのかもしれない


  三丁目の闇


生まれてから朝を見たことがない
みんな朝が来たと腕を伸ばす 猫じゃあるまいし僕は違和感しかない
[次のページ]
戻る   Point(6)